猫の乳歯はいつ抜ける?永久歯への生え変わりの時期や注意点
人間が乳歯から永久歯に生え変わるのと同じで、猫も乳歯から永久歯に生え変わります。今回は、猫の歯の生え変わり時期や注意点についてご紹介します。
猫の乳歯はいつ抜ける?
乳歯は生後3~6カ月で生え変わる
猫の乳歯は生後3~6カ月程度で生え変わるのが一般的です。この間に少しずつ乳歯が抜けていき、最終的には30本の永久歯が生えそろうことになります。生え変わりの時期の猫は歯がムズムズするためか、おもちゃなどにかみつくことがよくありますが、その際に乳歯が抜けることもあります。
抜けた乳歯は飲み込んでしまう場合がほとんど
ほとんどの場合、猫は抜けた乳歯を飲み込んでしまいます。もし歯を飲み込んでしまっても、きちんと体の外へ排出されるため心配することはありません。飼い主さんが気づかないうちに、乳歯の生え変わりが完了しているケースも少なくないようです。
出血してもすぐに血が止まれば大丈夫
乳歯が抜ける際に出血することがありますが、5分程度で血が止まるようであれば特に問題ありません。おもちゃや布団などに血が付着することもありますが、猫の様子に異常がなければあまり気にする必要はありませんので、そっとしておいてあげましょう。
生え変わり時期もいつもと同じフードをあげよう
歯の生え変わり時期であっても、いつもと同じフードをあげて大丈夫です。硬めのフードを食べているうちに抜けた乳歯を飲み込んでしまうこともありますが、心配ご無用。食欲が突然なくなるなど、食事中の様子に明らかな変化がない限りは、食事に関して特に気を使わなくてOKです。
永久歯への生え変わり時期の注意点
猫が乳歯から永久歯へ生え変わる時期には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?以下のような状況が見られる場合には、獣医師の意見を仰いだ方が良いかもしれません。
出血が止まらない場合はすぐに動物病院へ
猫の乳歯が抜けた際に血が出るのは自然なことで、生え変わりによる出血であれば5分もすれば血は止まるはずです。しかし、出血が15分以上続く場合には念のため動物病院で診察を受けましょう。何かの病気という可能性も考えられるからです。
残存乳歯は抜歯の必要があるかも
猫の中には、乳歯が抜けないままで永久歯が生えてしまうことがあります。このような「残存乳歯」はその後の歯周病につながるリスクがあるため、生え変わり時期を過ぎた生後7カ月頃に口の中をチェックしてみて、異常が見られる場合、早めに動物病院に相談しましょう。
歯茎に腫れなどがないかチェックしよう
永久歯への生え変わりの時期は、猫の歯茎に異常な腫れがないかどうか、飼い主さんがこまめにチェックしてあげましょう。この時期は、歯肉炎を始めとしたお口のトラブルが起こりやすくなっています。歯茎の異常や口臭がないかどうか、定期的に猫のお口の状態を確認してあげてください。
もしも抜けた猫の乳歯を見つけたら?
猫は抜けた乳歯をほとんど飲み込んでしまうのですが、運が良ければ抜け落ちた乳歯を見つけることができるでしょう。かわいがっている猫の乳歯を記念に保管しておきたいと思う飼い主さんは多いようで、猫の乳歯専用の保管ケースが販売されているようです。
おわりに
今回は、猫の乳歯の生え変わりについてご紹介しました。猫の乳歯は生まれてから半年ほどで永久歯へと生え変わります。猫から抜けた乳歯のほとんどは飲み込まれてしまいますが、掃除の際などに偶然発見できることもあります。永久歯へと生え変わる間のデリケートな時期は、飼い主さんがこまめに猫のお口の状態をチェックしてあげましょう。子猫の成長をあたたかく見守ってあげたいものですね。
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