その食欲不振、発情期かも?犬の初めての生理のときに飼い主ができること
犬は発情期になると食欲不振を始めとしたさまざまな症状を引き起こすことがあります。飼い主は、この時期の犬の健康管理に気を遣ってあげましょう。今回は、犬の初めての生理のときに知っておきたい飼い主ができることをご紹介します。
犬は発情期に食欲不振になることがある
「犬の生理」とは、発情期に外陰部から出血が生じる症状のことです。犬は生後6~7カ月くらいで初めての生理が起き、生理が続く期間は20日から1カ月程度といわれています。
犬の生理は人間の生理とは仕組みが異なり、子宮内膜が充血したことにより出血が起こるもので、妊娠の準備が整ったサインでもあるのです。これを「発情出血」といい、出血が収まってくると、雄犬を受け入れるようになります。
生理中の犬は、食欲不振やいつもより落ち着きがなくなる、雄犬に近寄りたがるなどの症状がみられます。生後6~7カ月の犬の体調にこれらの異変がみられたら、発情期の症状を疑いましょう。
犬の初めての生理のとき飼い主がやるべきこと
犬が初めての生理を経験する前に、飼い主は準備をしましょう。ここでは、雌犬の生理中にやるべきことをご紹介します。
生理用のパンツをはかせよう
発情期の雌犬は、出血をケアするためにも、望まない妊娠を防ぐためにも、生理用のパンツをはかせてあげましょう。パンツを使用することで、他の犬や飼い主への注意をうながすサインにもなります。
雄犬に近づかないように注意しよう
発情期の雌犬は、原則として雄犬のいる場所に連れていかないようにしましょう。
人間には分かりにくいのですが、発情期の雌犬は独特の匂いを発生させており、雄犬を強く惹きつけてしまいます。他の飼い主への迷惑にもなりますから、雄犬に近づかないように気をつけましょう。
避妊手術を行うのも1つの考え方
犬の避妊手術は、発情前あるいは1回目の生理後に行われます。
将来的に生殖をしないのであれば、避妊手術を行うのも1つの考え方です。避妊手術は犬の望まない妊娠を防いだり、子宮の病気を防いだりと、さまざまなメリットがあります。
生理中の犬には飼い主のサポートが必要
犬が人間と一緒に暮らしていくためには、飼い主の手厚いサポートが欠かせません。生理中の犬と快適に過ごすためにも、さらにもう1ポイント知っておきたい情報をご紹介します。
生理中には行かないほうがいい場所もある
犬の生理中には、雄犬に近づかないことがルールだと先ほどご紹介しました。それに加えて、発情期の雌犬を連れている場合には、ドッグランや公共施設など雄犬がいる可能性のある施設に行かないこともマナーです。
雌犬のフェロモンを嗅いだ雄犬は、興奮してしまい手に負えなくなることがあります。多くの犬が集まる場所にはなるべく犬を連れていかないよう心がけ、安静にしてあげましょう。
望まない妊娠だけは絶対に避けよう
犬の生理後は、妊娠できる状態が整っています。飼い主がうっかり目を離した隙に望まない妊娠をしてしまうおそれがあるため、目を離さないよう注意しましょう。
犬の交尾は一度始まってしまうと、引き離すのは難しくなります。望まない妊娠は殺処分などの悲しい結末にもつながるため、生理用パンツをはかせるなどの対策が必須です。
おわりに
今回は、雌犬の発情期と、初めての生理までに知っておきたいこと、できることについてお伝えしました。
犬の生理は、人間の生理とは少し勝手が異なります。犬の発情期についての知識を身につけて、犬の健康で快適な暮らしをサポートしてあげたいですね。
雌犬が安心して発情期を過ごすためには、飼い主の配慮が欠かせません。デリケートな時期の犬を手助けするとともに、必要があれば去勢手術も検討しましょう。
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