2016.11.30健康

病院への移動にも。猫の飼育に使うケージやキャリーバッグの使い方や選び方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

猫の飼育に使うケージやキャリーバッグ

普段猫を外に出さずに飼っているという方も、病院を始め、猫を連れて外出する機会があるかと思います。そのようなときに使用したいのが猫用のケージ・キャリーバッグです。ただし猫は自由気ままな動物であるため、飼うにあたってケージやキャリーバッグを使用したいという場合、猫自身にできるだけ負担を掛けないものを選ぶ必要があります。

 

今回は、猫の飼育に使うケージや、持ち運びにおすすめのキャリーバッグケージの使い方・選び方についてご紹介します。

 

ケージの適切な使い方は?

ケージの適切な使い方

猫はマイペースな性格であるため、常にケージに入れて飼うような動物ではありません。長時間同じ場所に閉じ込めたままにしておくと、猫にとってストレスとなってしまうため、基本的には人間と同じ生活空間で飼育する方がおすすめです。

 

しかし、猫だけで家を留守にする際に外出を防止したり、危険なものから遠ざけたりする目的で、ケージに入れておかなければならない状況もありえます。その場合も、猫に負担を掛けないようにするためにも、5時間以上ケージに猫を入れっぱなしにすることは避けましょう。

家にいるときはなるべくケージから出して、猫の好きなおもちゃを使って一緒に遊んであげるなどしてストレスを発散してあげてください。

 

猫をケージに入れる際は、トイレや寝床などの生活空間をケージのスペースによって分けるようにし、ストレスを感じにくい環境も作ってあげてください。また、ケージの中でえさを与えるなどして、普段からケージでの生活に慣らしておくとあまり嫌がらなくなるでしょう。

 

正しいケージの選び方は?

猫の大きさや使用目的に適していないケージを選んだ場合、自由に動き回れず、猫がストレスをためてしまいます。その結果、体調を崩してしまったり、寿命が縮まったりする原因につながりかねません。したがって、ケージは上下運動を行える十分な高さや広さがあるか、という点にこだわって選びましょう。

 

また、ケージの網が安全な素材でない場合、猫が網をかじった際に塗料を飲み込んでしまう事故につながる恐れがあります。ケージを選ぶ際は、用途や設置場所に見合っているかという点に加えて、猫にとって安全な素材であるかどうかも重視しましょう。

 

ケージの値段は、3段のものであれば平均1~3万円程です。素材によっては10万円を超えるケージもあるなど価格はさまざまです。猫の快適な暮らしのためにも、ケージ選びは慎重に行うようにしましょう。

 

病院への持ち運びに最適なのはキャリーバッグ

病院への持ち運びに最適

猫を動物病院に連れていくときにおすすめしたいのが、キャリーバッグです。これは、災害などの非常時や、病院などに連れていくために長い距離を移動する際などに役立ちます。ぜひ用意しましょう。

 

キャリーバッグは柔らかい素材でできているものもありますが、プラスチック製の固い素材の方が、安定性があって丈夫なため、使い勝手も良いでしょう。

 

上側のふたが開くかどうかも重要なポイントです。病院で猫を出し入れする際、出し入れをスムーズに行うことで、診察してもらいやすくなります。横側が開くキャリーバッグの場合、猫が出しづらいため、無理やり出して猫が興奮し、診察しづらくなるといったトラブルにつながりかねません。

猫に負担を与えないためにも、キャリーバッグを購入する際は上側のふたが開けるかどうか、確認しながら選んでください。

 

おわりに

元々、自分のペースで生きている猫はケージでの飼育に向いていません。そのため、常に猫をケージに入れておくのは、猫の行動を制限し、ストレスをためさせる原因になります。ケージの中にいる間猫がストレスをためないように、ケージ内やケージ周辺の環境には常に気を配っておきましょう。

家を留守にする機会や猫と外出する機会が多い方は、普段から少しずつケージやキャリーバッグに慣れさせて、いざというときに猫が嫌がらないようにしておくことをおすすめします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

最新記事 by 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ (全て見る)