愛猫のごはんにおすすめしたい、猫の好物と食べてはいけないものとは
飼い主としては、愛猫のごはんにはこだわって、おいしいものを食べてもらいたいと思いますよね。猫にもそれぞれ好き嫌いがあるので何をあげようか困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。そんな愛猫と健やかに生活していくために、好物や食べてはいけないものに対する知識をつけておきましょう。
猫のごはんの基本とは?
猫のごはんは、何をどれぐらいあげたらいいのか、適正量は知っていますか?食べる姿が可愛くて、あげすぎてしまうと肥満になります。反対に少なすぎると、体力がつかずに体調を崩しやすくなったり、栄養不足になったりするので、猫の適切な摂取カロリーを知っておきましょう。
最近は完全に室内飼育の猫が多く、家の中だけではそこまで運動量もありません。そのため、体重1キロあたりに必要なカロリーは80キロカロリー前後といわれており、それに体重をかけると、必要な摂取カロリーを知ることができます。
あまり食べない猫だとこの基準値よりも少ない摂取カロリーで、反対にたくさん食べる猫だとカロリーオーバーすることもありますが、基準を知っておけばカロリー計算や食事量の調整もしやすくなります。
成猫の場合、食事の回数は朝と夜の2回がベストです。人間のように3食食べる必要はありません。ただし一気に食べるのが苦手な猫もいるので、少しずつの量を数回に分けて食べさせても良いでしょう。
猫の好物を知ろう

魚好きのイメージのある猫ですが、猫は本来、肉食の動物です。
穀類も取り入れる犬と違い、猫は犬ほど穀類を必要としていません。
そのため猫のフードには、ささみなどの鶏肉を使ったものが多く発売されています。
また、それ以外の肉も猫にとってはおいしい食事です。どんなお肉が好きなのか、食い付きを見ながら確かめて、好きなお肉を見つけてあげてください。
またチーズも猫の大好物の1つです。乳製品なので与えすぎには注意が必要ですが、人間が食べるものは猫にとって塩分が多すぎるので、猫用のチーズが栄養価も高くおすすめです。
このように猫は動物性タンパク質を豊富に含んだ食材を好みますが、炭水化物やビタミンなどを必要としていないわけではありません。キャットフードを選ぶ際には、タンパク質を始めとして、炭水化物や脂質、ビタミンやミネラルを含んだ猫にとって栄養バランスの良い食事を心掛けると良いでしょう。
猫に食べさせてはいけないもの

さまざまな食材の中には、猫にとって有害なものもあります。
特に避けたいのはネギ類です。ネギにはアリルプロピルジスルファイドという、赤血球を破壊する成分が入っています。加熱しても分解されない成分なので、生は当然NGですが、加熱をしているネギも与えてはいけません。
次に、イカやタコもNGです。
イカやタコには、チアミナーゼという成分が入っており、急性ビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。これは症状が重いと死亡することもある欠乏症です。加熱をするとチアミナーゼはなくなりますが、消化はあまり良くありません。食べ過ぎると消化不良を起こすので、与える際には注意してください。
また、猫は魚好きなイメージがありますが、近年その考え方に注意喚起がなされ始めました。特に青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれており、食べ過ぎると黄色脂肪症といって、猫の脂肪が酸化してしまうことも。皮下脂肪が酸化すると炎症が起きて胸からお腹にしこりができたり歩けなくなったりすることもあるので、青魚は食べさせてはいけません。
まとめ
猫によって差はありますが、
好きなものと食べさせてはいけないものを把握しておけば、普段の食事にも生かすことができます。
特に食べさせてはいけないものは、今回ご紹介した以外にもたくさんあります。ひどい場合は死亡してしまう恐れもあるので、絶対に食べさせないように注意してください。
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