始める時期は?やり方は?作り方は?子犬を育てるための離乳食について
離乳期は、子犬の成長にとって大切な時期です。本来ならば、母犬が自分の食べたものを吐き出して子犬に与えることで離乳が行われますが、人と暮らすようになった犬は、そのような本能的な行動をしません。そのため、飼い主が離乳の時期を見極めて適切な食事を与え、成長を手助けしてあげる必要があります。
そこで今回は、離乳食を始める時期や作り方、与え方などについてご紹介します。
離乳食を始める時期
離乳食を始める時期は一般的に生後3〜4週間後だといわれていますが、適切な時期は子犬によって差があります。目安となるのは、乳歯が生えはじめる時期です。この頃になると、母乳を飲むときに歯が当たって痛みを感じるようになるため、母犬が母乳を与えることを嫌がるようになります。また、舌を確認し、すぼまっている状態から平らな状態になっていれば、離乳食を始めて良い時期でしょう。
この時期はおおよその基準程度に考えて、様子を観察しながら、それぞれの子犬の成長に合わせたタイミングで行ってください。
離乳食の作り方
離乳食は、子犬用のフードにお湯やミルクを加え、やわらかさを調節して作ります。大型犬・中型犬などは、体を大きく成長させるため良質なタンパク質の摂取を必要としているため、ミルクを使用するなどして、栄養価を高めると良いでしょう。ただし、ベビーフードや牛乳などを人用のもので代用することは控えましょう。人にとっては栄養価が高くても、子犬にとっては良くない成分を含む場合があります。
また、離乳食は手作りすることもできます。この場合、鶏肉や馬肉などの高タンパク質な食材を茹でてミキサーにかけペースト状にしたり、ビタミンやミネラルなどを多く含むにんじんやかぼちゃ、小松菜などの野菜をやわらかく煮てすり潰したりして作ります。
自分で作る際は、生の食材をそのまま使わないようにしましょう。特に生肉は、抵抗力が弱い子犬に与えると軟便や下痢を引き起こす原因になります。必ず火を通し、冷ましてから与えてください。水分補給もまた子犬の成長に必要な要素なので、だし汁を加えてペースト状にするなどの工夫も良いでしょう。
離乳食の与え方
最初は、どろどろの液状のものから与えます。子犬はまだ、母犬の母乳以外のものを口にしたことがありません。そのため、まずは離乳食の味に慣れることが重要です。口の周りや上あごに塗って舐めさせたり、舌の上に載せたりして与えましょう。これを何度か繰り返して子犬が離乳食の味を覚えたら、浅めの皿に離乳食を入れて、食器から食べさせるようにします。水分補給のため、離乳食の近くに水飲み場も作ってあげてください。
また、子犬は成犬のように一度にたくさんの量を食べることができません。離乳食は、1日数回に分けて与えましょう。最初は1日1回、3、4日が経ったら1日2回、というように徐々に回数を増やしていき、1週間程度かけて1日4、5回まで回数を増やします。
離乳食は、便の状態を見ながらふやかす時間や水分の量を調節して少しずつ固くしていき、1週間〜10日を目安に母乳から完全に離れられると良いでしょう。最終的には、ペットフードの形状がある程度残るくらいの固さを残し、生後2ヶ月頃の乳歯が生えそろったタイミングで、固形食へ切り替えるように与えていきましょう。
おわりに
初めて離乳食を口にしたときの子犬の様子は、とても愛らしいものです。それから徐々に離乳食に慣れてしっかりと自分で食べられるようになると、子犬の成長を実感し、なんともいえないうれしさが込み上げてきます。
離乳食の時期は子犬の成長にとって大切な時期ではありますが、あまり神経質にならずに、ゆっくりと成長を見守っていくような気持ちで接してあげてください。
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