2016.11.30食事

猫の授乳や離乳のタイミングは?子猫へのミルクの与え方とポイント

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子猫へのミルクの与え方とポイント

家で飼っている子猫の愛らしさに、毎日癒やされているという飼い主は多いと思います。特に、子猫がミルクを一生懸命飲んでいる姿は見る人の心を和ませてくれるでしょう。

せっかく子猫にミルクを与えるのであれば、最適な授乳のタイミングを知っておくと、とりリラックスした状態の子猫の姿を見ることができます。

ここでは、子猫の授乳や離乳のタイミングや、正しいミルクの与え方はどのようなものなのかについてご紹介します。

 

子猫に授乳するタイミング

子猫に授乳するタイミング

まず、授乳の前には必ず排泄をさせてあげてください。生まれたばかりの赤ちゃん猫は自力で排泄ができないため、やさしく刺激して排泄を促しましょう。

授乳する間隔の目安は、生後1週間までは2時間おき、生後1週間を過ぎたら4時間おきです。与える回数と量は、体重250gくらいまでなら1日に5~6回ずつ6~8ccぐらい、体重350gくらいまでなら1日に4~5回ずつ10ccぐらいを目安に授乳してください。

上記はあくまでも目安で、与える時間と間隔に関してはミルク缶に書かれている注意事項をよく読み、守ることが大切です。

ただ、個体差もあるため、量に関してはそれほど神経質になる必要はありません。ただ、子猫がミルクを飲みたがらない場合は、無理に飲ませることのないようにしましょう。

 

ミルクの正しい与え方

子猫にミルクを与える際に最も重要なポイントは、必ず腹這いにして飲ませてあげることです。人間の赤ちゃんと同じように仰向けにして抱っこするやり方は、ミルクが気管に入ってしまう可能性があるため避けてください。

哺乳瓶に慣れない子猫も多いと思いますが、少し深めに含ませてあげると飲んでくれやすくなります。吸う力が弱い子猫には、乳首の穴の数を増やしたり、穴の周りに切り込みを入れたりして飲みやすくしてあげましょう。ただ、あまり穴を増やしたり、切込みを長く入れてしまったりすると、授乳のときに一気に子猫の口にミルクが入り込んで、むせる原因になってしまうため、注意してください。

哺乳瓶に工夫をしても飲めないときは、ガーゼやスポイトなどを使って少しずつ飲ませましょう。

根気よく続ければ3日ほどで上手に飲んでくれるようになりますが、いつまでたってもうまく飲めないという場合は低体温になっている可能性が考えられるため、動物病院で診察してもらった方が良いかもしれません。

 

子猫が離乳するタイミング

子猫が離乳するタイミング

子猫が離乳するのは、生後1ヶ月半がたった頃で、乳歯が生えてきたら離乳のサインと捉えて良いでしょう。だんだんミルクを飲む感覚から離れられるように、哺乳瓶ではなく指やスプーンで飲ませると、次第にお皿に入れたミルクも飲めるようになります。お皿は浅くて舐めやすいものがおすすめです。

お皿のミルクを飲める段階になれば、離乳食の準備を始めます。まずは、市販の離乳期用のフードを与えてみましょう。自宅で手作りする際は、舐めやすいペースト状のフードを作ってください。缶詰の場合はミルクで延ばして舐めやすくしてあげると良いでしょう。

子猫がなかなか離乳食を食べてくれない場合は、鼻の先にちょっとフードを付けてあげると次第に慣れてきます。

 

おわりに

子猫は思いのほか早くに授乳期を終え、離乳期を迎えます。あとで焦らないように離乳食や哺乳瓶など必要なグッズは早い段階から用意しておくことがおすすめです。

また、子猫にミルクを与える際には、気管に詰まらせないように必ず腹這いにさせてください。子猫の成長のために不可欠なミルクを安全にかつスムーズに与えるためにも、ご紹介したミルクの与え方や量、間隔、離乳するタイミングなどを参考にして、子猫の成長を見守ってあげましょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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