2016.12.24暮らし

小型犬は寒さに注意!冬を過ごすための犬の防寒対策とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

小型犬は寒さに注意

童謡の「雪やこんこ」でも歌われているように、犬は雪の降る寒い日でも外で走り回っているイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし実のところ、犬は種類や生活環境よって冬の寒さが苦手な場合があります。特に小型犬は寒い季節に弱く、冬のお散歩には注意が必要です。今回は、愛犬と一緒に寒い冬を快適に過ごすための、防寒対策についてご紹介します。

 

犬は寒さに強いといわれる理由

犬が寒さに強いといわれている1つの要因として、平熱が高いことが挙げられます。犬の平均体温は人間と比べて高く、37.5~39度ほどです。しかし平熱が高いからといって、すべての犬が寒さに強いとは言い切れません。犬の種類・体調・年齢によっては、外の寒さによって弱らせてしまうことがあるのです。寒さが苦手な小型犬や、年齢の高い老犬には、冬でも暖かく快適に過ごせるように環境を整えてあげる必要があります。

 

特に寒さを苦手とする犬種

寒さを苦手とする犬種犬は、犬種によっても寒さに強い犬と弱い犬がいるといわれています。その中でも特に寒さに弱い犬種であるといわれるチワワは、メキシコという南の暖かい国が原産地で、寒さに対する耐性をあまり持ちません。また、同じく体の小さなトイプードルやヨークシャーテリアも寒さが苦手な犬種といわれています。

他にも、パピヨン・ミニチュアダックス・プードルなども寒い季節には防寒対策が必要な犬種といわれます。体が小さい犬や体毛の短い犬には、冬場にきちんと寒さ対策を行うなど、体温や部屋の気温に気を配ってあげる必要があります。またこのような小型犬の他にも、短毛で体脂肪が少ないイタリアングレーハウンドも寒い冬には防寒対策を施してあげましょう。

また一般的には寒さに強いといわれる犬種であっても、そのときの体調や年齢によっては寒さが健康を損ねることもあるため注意しましょう。

 

愛犬の防寒対策にやっておきたいこと

愛犬の防寒対策それでは、寒い冬の時期に、愛犬の防寒対策としてどのような準備をしておけば良いのでしょうか。

まずお散歩の際には、犬用の服やコートを着せて体を冷やさないように保護してあげましょう。暑くなったときにすぐ脱げるものだと便利です。また暖かい室内から急に寒い外へ出て温度差にさらされないように、涼しい玄関でしばらく過ごしてからお出かけするのもおすすめです。冷たい道や雪道を歩く際には、肉球がしもやけになってしまわないよう犬用の靴や靴下で足を保護する方法もあります。

旅行や通院など、キャリーバッグに入れて遠出するときは、中に毛布を入れて湯たんぽやカイロで内部を温かくしてあげてください。その際、湯たんぽやカイロなどはタオルで包み、犬がやけどをしないように気を付けてください。

室内では、温度と湿度が下がりすぎないように、エアコンや加湿器で調節してあげましょう。飼い主が不在になるお留守番中は、部屋の温度管理も大切です。床暖房やホットカーペットの温度設定は、犬が低温やけどをしないように、低めに設定してください。またお家の中に、自然光が入るスペースがあると尚良いでしょう。日の当たる場所に犬用のベッドや毛布を用意するだけでも、寒さ対策となります。

 

おわりに

一見寒さに強いように見える犬でも、犬種やその日の体調、年齢によって犬は寒さを苦手としている場合があります。体の小さい小型犬、体毛が短かったり少なかったりする犬種、体調の優れない犬、高齢の犬など、寒さから守ってあげる必要がある犬がご家庭にいるなら、飼い主がしっかりと防寒対策をしてあげなければなりません。お散歩やお出かけのときだけでなく、お家の中の寒さ対策にもきちんと取り組むことが愛犬の健康を維持するために必要です。

これからさらに寒さが厳しくなる季節、愛犬の健康を寒さで損ねることのないような防寒対策を心掛けてみてはいかがでしょうか。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。