2016.12.25暮らし

猫の目から見えている世界は?猫の視力や色彩感覚、動体視力について

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猫の視力や色彩感覚、動体視力

窓の外をじっと見つめているかと思えば、今度はネズミのオモチャをものすごいスピードで追いかける猫の不思議なしぐさ。

本来ネズミや鳥などを狩りして生活していた猫たちの持つ視力は、人間の持つそれとは大きく異なります。

 

猫の目からは、世界がどのように見えているのでしょうか。

今回は、猫の視力・色彩感覚・動体視力や見え方についてご紹介します。

 

暗がりに強い猫の視力

猫の視力

日中の猫の視力は、意外にも人間と比べて低いのです。

猫がきちんと見えているのは数メートル先くらいまでともいわれており、視力は0.1~0.2ほどとされています。

人間に例えると、眼鏡をかけなければ日常生活を送るのが難しいくらいの範囲しか見えておらず、飼い主の顔も近づかなければ認識できないことがあるようです。

 

愛猫とスキンシップを取りたいときには、まずは近くで顔を認識させ、安心させるところから始めましょう。

そんな近視の猫ですが、暗い夜には周りがはっきりと見えるようになると言われています。

その理由は、猫の目には人間よりも多くの光を感じる細胞があるためです。

また、目の中に光を反射させる器官があるため、少しの光でも周囲が見える仕組みになっています。

ただし全く光のないところでは、猫も物を見ることができません。

 

猫の目をのぞき込むと、キラッと光ることがありますが、これはタペタムと呼ばれる網膜の裏側にある反射鏡です。

この反射鏡は1度目に入った光を反射し、反射された光が再び目に入るような仕組みとなっています。

そのため猫は、星の光くらいの弱い明かりがあれば、暗い夜でも物体を認識しスイスイと歩けるのです。

 

猫の色彩感覚

猫と人間の色彩感覚は、少し異なっているといわれています。

色の感覚は、目の「網膜」という器官にある細胞がつかさどっています。

この細胞は、人間には3種類、猫には2種類あり、人間に「赤・青・緑」の3つの色が見えるのに対して、猫には「青・緑」の2つの色が見えていると言われています。

 

つまり、猫には「青」と「緑」と、その2色が混ざった色だけが見えているというわけです。

これら猫の色彩感覚に人間と大きな差があるのは、猫が夕方から夜にかけて活動する夜行性であることが理由の1つと考えられています。

暗い夜は植物などの鮮やかな色を識別する必要がなく、多くの色を見分けることができなくても問題ないのです。

猫の色彩感覚や見え方を知ることは飼い主として、とても重要です。

 

しかし猫の視覚以外の健康面も考慮することも非常に大切です。

例えば、ノミやダニは猫の健康や快適さに影響を及ぼすことがあります。

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猫の動体視力は優れているけれど…

猫の動体視力

猫と生活していると、ネズミや虫などを素速くキャッチしたり、遊んでいるときにものすごいスピードでオモチャに反応したりと、その動体視力にしばしば驚かされることがあります。

猫の動体視力は大変優れており、素速く動く獲物をとらえることができます。

 

しかしその一方、動体視力が良すぎることによる弊害もあります。

動体視力は、早く動くものをしっかりと見て止めることができる能力ですが、そのため高速のコマ送りで作られているテレビや蛍光灯など、人間には認知できないコマ送りや点滅がはっきりと見えてしまい猫はストレスを感じてしまうことも。

そのため蛍光灯やテレビを嫌う猫も多いといわれています。

またゆっくりした動きも、猫は苦手とするようです。

 

猫はその優れた動体視力ゆえに、あまりにゆっくりとした動きは止まっているように見えてしまうそうです。

 

おわりに

今回は、猫の視力・色彩感覚・動体視力についてお伝えしました。

一体どんなことを考え、どんな世界を見ているのか不思議な生き物である猫。

彼らの視界は、やはり人間とはかなり異なっているようです。

 

そのため人間には心地良い環境も、猫にとってはストレスがかかっていることも考えられます。

部屋の蛍光灯を点滅の少ないLEDにするなど、猫を飼っている方は猫の能力を改めて知ることで、よりストレスの少ない環境作りを行ってあげましょう。

 

愛猫にとってストレスのない環境を作るためには日常のケアや健康を考えることが必要です。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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