2026.01.26健康

愛犬と愛猫を守るための冬の室内環境づくりと健康管理のポイント

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cute little cat and dog in bed at home

冬の寒さが本格的になると、室内で過ごす犬や猫にとっても環境づくりが非常に重要になります。

言葉で寒さを伝えられないペットたちのために、飼い主が適切な温度や湿度を管理し、安全で快適な空間を整えてあげることが大切です。

 

また生活環境によっては冬の間でもノミやダニの感染予防が必要になってきます

愛犬が行く散歩コースやトリミングサロンにもノミやダニがいる可能性がありますし、外に出た愛猫が帰宅したらノミがついている、ということは冬の診察でもみかけます。

この記事では犬や猫の飼い主が知っておくべき冬の室内環境とノミやダニ感染予防について詳しく解説します。

 

 

理想的な温度と湿度

一般的に、犬や猫が快適に過ごせる室温は20度から25度程度とされています。

ただし、これはあくまで目安であり、動物の種類や年齢、被毛の長さ、体調によって適切な温度は異なります。

 

例えば、寒さに強いとされるダブルコートの犬種や、北国原産の猫種であれば、20度前後でも元気に過ごせますが、シングルコートの犬種や、短毛種の猫、子犬や子猫、そして体温調節機能が低下している高齢のペットなどは、22度から25度程度のやや高めの設定が必要になることがあります。

 

湿度の管理も同様に重要です。

冬は空気が乾燥しやすく、室内でも湿度が20パーセントから30パーセントまで下がることが珍しくありません。

 

理想的な湿度は40パーセントから60パーセントです。

湿度が低すぎると、鼻や喉の粘膜が乾燥して免疫力が低下し、呼吸器系の疾患にかかりやすくなります。

また、皮膚の乾燥による痒みや、静電気の発生もペットにとってストレスとなります。加湿器を利用したり、濡れたタオルを干したりして、適切な湿度を維持するように心がけましょう。

 

<快適な温度と湿度>

・品種によって差がある

・基本的には20-25℃

・湿度は40-60%

快適な環境づくりのポイント

室内で最も注意すべきなのは、床付近の冷え込みです。

暖かい空気は部屋の上部に溜まり、冷たい空気は足元に溜まる性質があります。

 

飼い主が椅子に座って暖かいと感じていても、床に近い場所で過ごす犬や猫は冷えを感じていることが多いのです

これを解消するために、サーキュレーターや扇風機を上向きに回して空気を循環させたり、エアコンの風向きを下向きに設定したり工夫しましょう。

 

床からの冷えを遮断するために、ペットの寝床には厚手のマットや毛布を敷いてあげてください。

また、ペットが自分で体温を調節できるように、暖かい場所だけでなく、少し涼しい場所も選べるようにしておくことが大切です。

 

こたつやペットヒーターを使う場合でも、暑くなった時に逃げ場がないと熱中症や脱水症状を引き起こす危険があるため、常に自由に移動できる環境を整えましょう。

 

窓際からの冷気を防ぐことも効果的です。

夜間は特に窓から冷たい空気が入り込み、ペットのケージや寝床を冷やしてしまいます。

厚手のカーテンを床まで届く長さで設置したり、窓に断熱シートを貼ったりすることで、室温の低下を抑えることができます。

<快適な環境を作るポイント>

・床付近の温度が大切

・サーキュレーターも使用する

・床暖房やホットカーペット、ペットヒーターを使用する

・窓からの冷気の入り込みを防ぐ

暖房に関するトラブル

飼い主が事前に把握しておくべき暖房のリスクがいくつかあります。

 

火傷

ペットがストーブやファンヒーターを直接触ってしまうのを防ぐため、必ずガードを設置して火傷を防止してください。

 

また、ペット用ホットカーペットや湯たんぽを使用する際は、低温火傷に細心の注意を払う必要があります。

低温火傷は、心地よいと感じる程度の温度であっても、長時間同じ場所に触れ続けることで皮膚の奥深くまでダメージを受ける現象です。

 

特に自分で動くのが難しい高齢のペットや、ぐっすり眠ってしまう子は注意が必要です。

必ずカバーを使用し、時々ペットの体の向きを変えてあげるなどの配慮をしましょう。

 

乾燥

次に、乾燥による健康被害です。エアコンの風が直接ペットに当たると、体毛や皮膚、そして目が極端に乾燥してしまいます。

風が直接当たらない場所にケージを配置するか、風除けの板を設置するなどの対策を講じてください。

どうしても乾燥が強いようであれば加湿器も使用して湿度を管理しましょう。

 

また、石油ストーブやガスファンヒーターを使用する場合は、燃焼によって室内の空気が汚れるため、一時間に一度は換気を行うことが推奨されます。

 

冬場に意外と多い脱水症状

寒くなると水を飲む回数が減るペットが多いですが、暖房の効いた室内では体内の水分が失われやすくなります。

いつでも新鮮な水が飲めるようにし、ぬるま湯を用意したり、ウェットフードを活用したりして、水分摂取量を確保するように意識してください。

 

<暖房トラブルへの対策>

・ストーブやヒーターにはガードをつける

・体を動かさないこでは体位変換をする

・温風が直接当たらないように風よけを設置する

・加湿器も使用する

・室内の空気の入れ替えも意識する

・新鮮な水や温水、ウエットフードを活用する

 

外出時の注意点

飼い主が留守にする際、基本的にはエアコンは付けて外出することをお勧めします。

さらに停電や機器の故障といった万が一の事態に備え、電源を使わなくても暖かい毛布やドーム型のベッドを用意しておくのが安心です。

 

逆に暖房を切って外出する場合は、室温が下がりすぎないよう、日当たりの良い場所に寝床を置くなどの工夫が必要ですが、直射日光で暑くなりすぎる可能性もあるため、ペットが日陰に移動できるスペースも確保してください。

 

ノミとダニの感染予防

暖かい部屋はノミやダニにとっても快適な場所となるため、冬の間も油断せずにしっかりと予防を継続することが大切です。

冬の寒さが本格的になると、多くの飼い主は害虫の心配はもういらないと考えがちですが、実は現代の住宅環境こそがノミやダニにとって絶好の繁殖場となっています。

 

ペットのために温度や湿度を管理すると、その快適な環境はノミやダニが冬眠することなく活動を続けるのに十分な条件を満たしています。

特にノミは気温が13度以上あれば繁殖が可能と言われており、暖房の効いた室内では一年中卵を産み増え続けることができます

 

また、散歩中やベランダ、あるいは飼い主の衣類に付着して外から持ち込まれた個体が、暖かい家の中で爆発的に増えてしまうケースも少なくありません。

一度室内でノミやダニが繁殖してしまうと、絨毯や畳、ペットの寝床などの隙間に卵や幼虫が入り込み、完全に駆除するのは非常に困難です。

 

これらはペットに激しい痒みや皮膚炎を引き起こすだけでなく、吸血による貧血や、さまざまな感染症を媒介するリスクもあります。

 

特にマダニが媒介する病気には、人間にも感染する重篤なものも含まれているため、家族全員の健康を守るという意味でも冬の対策は欠かせません

 


▼SFTS(重症熱性血小板減少症候群)に関するコラムはこちら

愛犬・愛猫と人の命を守る!SFTS(重症熱性血小板減少症候群)から家族を護る通年ノミ・ダニ予防の重要性

 

▼取扱中のノミダニ予防薬一覧はこちら

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 まとめ

犬や猫は人間よりも環境の変化に敏感であり、寒さへの耐性も個体差が大きいです。

ペットが丸まって震えていないか、逆にハァハァと荒い呼吸をしていないか、日常の様子をよく観察することが、最適な室内環境を作る第一歩となります。

飼い主のきめ細やかな配慮によって、愛犬や愛猫が寒い冬を健やかに過ごせるようサポートしてあげましょう。

 

冬であってもノミやダニの感染がみつかることがあります。

生活環境によっては一年を通した定期的な予防薬の投与が必要です。

 

登記臣院長
登記臣院長
動物病院で処方される駆除薬を毎月欠かさず使用することで、万が一室内に侵入しても定着を防ぐことができます。

寒い時期だからと安心せず、正しい知識を持って冬のノミ・ダニ予防を継続し、愛犬や愛猫が一年中健やかに過ごせる環境を整えてあげましょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。