尻尾を追いかける犬のしぐさは何かのサイン?考えられる原因と対策
くるくると回りながら、自分の尻尾を追いかけている犬のしぐさ。とてもかわいらしいのですが、その原因は意外にもシビアかもしれません。もしもご家庭で犬が尻尾を追いかけていたら、なるべく症状を改善できるように気遣ってあげましょう。今回は、犬の尻尾にまつわるしぐさについてお伝えします。
犬が尻尾を追いかける原因
犬が尻尾を追いかける行動には、いくつかの原因があります。あなたの家でも、心当たりはありませんか?
環境などのストレスが原因
犬が尻尾を追いかける原因として、まず考えられることは、環境から受けるストレスです。
例えば、遊んでいたところを飼い主に叱られてしまったときには、尻尾を追いかけることで気持ちを落ち着けようとします。シャンプー嫌いの犬がシャンプーをされた時に受けるストレスや、飼い主と遊びたいのに、飼い主がお出掛けしてしまった時のストレスも、尻尾を追いかける原因になるでしょう。
何らかの不快感が原因
体にかゆみや痛みを感じるなど、何らかの不快感が原因で犬が尻尾を追いかけることもあります。寄生虫や病気による不快感の可能性も考えられるため、飼い主は普段から犬の健康に配慮してあげましょう。
症状が続く場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
常同障害が原因
常同障害とは、人間でいうところの強迫性障害に近いもので、ストレスが原因の病気です。同じような行動を何度も繰り返さなければ、気持ちを落ち着けることができない状態のことを指します。
常同障害が悪化すると、尻尾を気にするあまり日常生活に支障をきたしてしまうことも。特に、生まれつき不安になりやすい性格の犬は注意が必要です。
てんかんなど脳の病気が原因
てんかんとは、人間にも起こる脳の病気です。てんかんが原因で尻尾を追いかけてしまう犬は、視界に入る自分の尻尾を敵として認識していることがあります。
脳の病気が疑われる場合もありますので、てんかんであるかどうか調べるために、動物病院で検査を受けさせてあげましょう。
飼い主へのアピール
自分の尻尾を追いかけてしまうのは、単純に飼い主へのアピールである場合があります。同様に、単純に自分の尻尾を追いかけて遊んでいるだけというケースもあるようです。飼い主に遊んでほしいあまり尻尾を追いかけるようになってしまったら、できるだけ追いかけるのをやめるようしつけましょう。
尻尾を追いかけるのをやめさせるには
犬が尻尾を追いかけるのをやめさせるためには、なにをすれば良いのでしょうか?飼い主がやるべき対策をご紹介します。
放っておくと興奮してかみつくことも…
犬が尻尾を追いかけるのを放っておくと、興奮のあまり飼い主や周囲の人にかみつくようになってしまうことがあります。
また、尻尾をかんでしまうと、尻尾に傷がついたり、最悪の場合はかみちぎってしまったりします。
気を引こうとしている場合は無視しよう
もしも犬が飼い主の気を引くために尻尾を追いかけているのであれば、無視しましょう。
「尻尾を追いかけると飼い主に構ってもらえる」と覚えてしまうと、やめさせるのが余計に難しくなります。
ストレスや不快感をり除こう
ストレスや不快感が尻尾を追いかける原因であれば、すみやかにその原因を取り除く対策をしましょう。犬が精神的に落ち着けるような環境を整えてあげてください。
また、動物病院で獣医師の診察を受け、適切な対処法についてアドバイスをもらうこともおすすめです。
おわりに
今回は、犬が尻尾を追いかける行動についてお伝えしました。
犬が尻尾を追いかける原因は実にさまざまです。中にはストレスや病気が原因となるケースもあるため、飼い主は日々、注意深く観察しましょう。
尻尾を追いかける行為は一見かわいらしいのですが、1日に何度も頻繁に繰り返し行う場合は、ストレスや病気が原因のこともあります。飼い主は適切な対処をしてあげましょう。
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