親猫がいなくても大丈夫?初めての子猫の飼い方・育て方
なんらかの理由で生まれた直後から親猫と引き離されてしまった子猫。このような子猫を引き取った場合、無事に大人の猫になるまで成長させるには、親猫代わりとして適切な世話をしていく必要があります。
ここでは子猫を初めて育てる飼い主に向けて、子猫の育て方の重要性や、時期別の育て方についてご紹介します。
子猫時代の育て方が最も大事
猫が成長してからの性格や能力は、子猫の時期をどのように過ごしたかによって大きく左右されます。猫は、子猫の時期に、遊びを通して生きていく上で必要となる狩りなどの身体能力を身につけていきます。このような能力は兄弟猫と遊んで身につけるのですが、兄弟がいない場合は飼い主が遊び相手となって、子猫の運動能力を高めてあげる必要があります。
猫は狩りを行う本能を持つため、逃げるタイプのおもちゃを利用して狩りを覚えさせると良いでしょう。狩りの練習は生後1ヶ月くらいから始められるのですが、同じくらいの時期からトイレのしつけを始めるのもおすすめです。
子猫の成長具合で、育て方は変わる
子猫を育てていく際には、食事の量の調節やしつけなど、子猫の成長に合わせて育て方を変えていく必要があります。ここでは、離乳する時期である生後4週間くらいから生後3ヶ月までの育て方についてご紹介します。
生後4週間が経過した時期には、離乳食だけでなく子猫用のキャットフードも食べられるようになります。消化器官が未発達なので、食事は1日4回から6回ほどに分けて与えましょう。
生後6~7週間になる頃には乳歯が生えそろいはじめ、離乳が進み食事はキャットフードのみでよくなります。1日にあげる回数は4週目の頃よりも少し減らして4回か5回にして下さい。
生後8~9週間の食事は更に減らして3~4回くらいがおすすめです。この頃になるとワクチン接種が可能になるので、2回に分けて接種に行きましょう。また接種に行く間隔は2週間から1ヶ月ほど間を空けましょう。そして生後3ヶ月くらいには外に出すか出さないかを決めておくだけでなく、爪切りやシャンプーなどといった自宅ケアにも慣れさせていきたいところです。
母猫の代わりに・・子猫の正しい育て方
一度に生まれた数が多かった、親猫が育児放棄してしまったなどの理由でまだ離乳できていない子猫を育てなければならない場合、子猫の健康面に順分配慮しましょう。
生まれたばかりの子猫を育てるためにまず用意しておきたいものは、生後1ヶ月に満たない子猫の場合、子猫用のミルク、ほ乳瓶、ほ乳瓶で飲めない子猫に使うスポイト、湯たんぽやヒーターなど保温できるもの、底が深めの段ボール箱、段ボールの底に敷くタオルなどが挙げられます。
子猫のお世話で必要なのはミルクをあげることだけでなく、体温を一定に保ち排泄補助も行わなければなりません。ミルクをあげるときはほ乳瓶を使用し、最初はごく少ない1ccほどの量から始め1日数回、体重の変化に合わせた量を与えていきましょう。
また生まれたばかりの子猫は自分で体温を保つことができないので、保温できるものをタオルにくるんだ状態で段ボールの底に敷いて下さい。排泄補助は肛門付近をぬるま湯につけたガーゼで軽くたたいて行います。この際強くたたきすぎないように気をつけましょう。
おわりに
猫も人間と同様に、子どもの頃の運動やしつけが大人になって大きな影響を与えます。また生まれたばかりの子猫は、食事を与えるだけでなく体温調節や排泄行為も手伝う必要があります。もし子猫が生まれる予定がある、もしくは繁殖させたいと考えている場合、事前にしっかりと情報収集や環境を整えてから迎え入れるようにしましょう。
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