2016.10.27健康

愛猫にとって毒となる観葉植物とは?猫に危険をおよぼす植物の種類

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猫に危険をおよぼす植物の種類

猫が普段生活する環境はさまざまですが、知らず知らずのうちに猫にとって良くないものも置いているかもしれません。家族の一員である愛猫に長く健康で過ごしてもらうためには、どんなものが猫に危険をおよぼすのかを理解しておくことが大切です。

 

ここでは猫にとって危険な植物、植物が猫に与える影響や猫にとって安全な観葉植物についてご紹介します。

 

猫に与えてはいけない植物

与えてはいけない植物

猫にとって有毒な植物は700種類以上もあると言われています。その中でも特に危険な植物の種類にキンポウゲ科やツツジ科、ユリ科が挙げられます。

 

キンポウゲ科とはトリカブトやキツネノボタンなどの植物を指し、体に触れた場合皮膚のかぶれや水ぶくれ、食べてしまった場合胃腸炎や嘔吐、下痢、けいれんなど数々の症状を引き起こし、死に至る可能性もあります。

 

ツツジ科にはツツジやシャクナゲなどが挙げられ、嘔吐下痢や心臓麻痺などキンポウゲ科と同様にさまざまな中毒症状を引き起こしてしまいます。

 

そしてユリ科はチューリップやテッポウユリ、カノコユリなどが該当します。呼吸困難、嘔吐下痢などの中毒症状の原因になるだけでなく、もし回復できたとしても慢性腎不全を引き起こす恐れがあります。

 

植物が原因の事故には花粉を舐めただけで死亡した例もあるため、猫のいる家庭やその周辺では口に入ると危険な植物がないか十分に注意しておく必要があります。

 

インテリアとして人気の観葉植物にも注意

観葉植物にも注意

観葉植物は、気軽にインテリアとしても使えるためリビングなどに置いている家庭も多いでしょう。ですが猫にとっては有毒になる観葉植物も存在しており、ポトスドラセナ(幸福の木)などが例として挙げられます。

 

これらの観葉植物は猫にとって毒性が強く、ポトスは皮膚炎や口内炎、ドラセナは嘔吐下痢や手足のしびれなどの症状が現れ最悪の場合死亡してしまうこともあります。そのためここで挙げた観葉植物が既に家に置いてある場合は、猫が行くことのできない場所に移動させたり、天井からつるす飾り方に変えたりするなどの対策を行う必要があります。

 

この他にも猫に良くないとされている観葉植物はさまざまなものがあります。猫を中毒症状から守るためにも、植物から避ける配慮を欠かさないようにしましょう。

 

猫にも安全な観葉植物とは

猫にとって危険な植物は数多くありますが、中には猫に無害と言われる観葉植物も存在します。以下3つの観葉植物は、比較的安全性が高いと言われています。

 

【ガジュマル】

ガジュマルは寒さに強い熱帯植物なので育てやすいだけでなく、特徴的な見た目をしているのでインテリアとしてもおすすめです。ただ小さめのサイズの場合、猫にいたずらされないためにも置き場所に気をつける必要があります。

 

【サンスベリア】

サンスベリアは水が足りていなくても枯れにくい多肉植物で、世話の手間があまりかかりません。好んでかじる葉の形状をしているため、小さいサイズの場合は置き場所に工夫が必要です。

 

【ネムノキ】

最後はネムノキという観葉植物についてです。寒さに弱いですが育てやすい種類です。細やかな形の葉が人気を集めており、サイズも豊富にそろっています。ただし、この葉の形状も猫に噛まれやすいので、こちらも置き場所への配慮を忘れないようにしましょう。

 

おわりに

猫は本来完全な肉食で、植物を好んで食べることはありません。中毒症状を起こす植物も多く、また安全とされている植物も、何かしら中毒症状を起こすケースがあるので注意が必要です。

観葉植物を選ぶ場合は、可能な限り猫が口にしてしまわないように配置することをおすすめします。また観葉植物のかわりに人工植物を配置したり、猫草を置いたりするのもおすすめです。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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