犬の認知症について
ヒトでみられるように、犬でも認知症(痴呆症)があります。とくに、日本犬(日本犬雑種、柴犬など)に多くみられるようです。洋犬では、ヨークシャテリアが多いとの報告があります。
多くみられる症状は、以下のとおりです。

- 夜中に意味も無く単調な声で鳴く。
- 円を描くように歩く(旋回運動)。
- 狭いところに入り、行き止まりになると後退できない。
- 飼い主や自分の名前がわからなくなり、反応が乏しくなる。
治療法はとくにはありませんが、専用のサプリメントや療法食を用いることによって、症状を軽くすることはある程度期待できます。
それ以外には、スキンシップをとって不安を減らし、狭い場所に入り込まないように、囲いを設ける(その際は、円を描いて歩けるよう、お風呂マットのような柔らかいもので角を作らないように囲ってあげるとよいでしょう)、日光浴をさせ、体内時計の調節をうながす(ただし、熱中症にならないように注意して)などです。寝たきりになると、褥創もできてしまします。
人間同様に犬も生活がワンパターンになってしまうと認知機能がどんどん衰え、認知症予備軍となってしまいます。ある程度の刺激は犬の認知症に繋がります。犬が「楽しい!」「嬉しい!」と感じてくれるような要素を生活に取り入れることで、認知症に進行する期間を長引かせることが有効だと思います。
 
The following two tabs change content below.
	
		 
		
		
		
			
			
	
	
		 
		
		
			
				
			
	
		
	
		 
		松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ
わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
		 
		最新記事 by 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ (全て見る)
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD):症状から食事・ケアまで - 2025年10月22日
- 猫のシャンプー、本当に必要?愛猫の被毛ケア - 2025年10月15日
- 見逃さないで!愛する家族(犬と猫)の健康診断完全ガイド - 2025年10月8日



 猫のシャンプー頻度はどのくらい?やり方やコツなど、猫のシャンプー豆知識
猫のシャンプー頻度はどのくらい?やり方やコツなど、猫のシャンプー豆知識 病院への移動にも。猫の飼育に使うケージやキャリーバッグの使い方や選び方
病院への移動にも。猫の飼育に使うケージやキャリーバッグの使い方や選び方 犬の目から見えている世界は?犬の視力や色彩感覚、動体視力について
犬の目から見えている世界は?犬の視力や色彩感覚、動体視力について 猫がマダニに刺されたら?猫にマダニがついていたときの正しい対処法
猫がマダニに刺されたら?猫にマダニがついていたときの正しい対処法 老犬の散歩の注意点は?足や腰、体力が衰えた犬の運動方法
老犬の散歩の注意点は?足や腰、体力が衰えた犬の運動方法 老犬のトイレ対策にオムツを活用するときは、オムツかぶれに注意しよう!
老犬のトイレ対策にオムツを活用するときは、オムツかぶれに注意しよう!