引っ越しの際には犬にも住所変更を!ペットの転居にともなう手続き方法
引っ越しは新しい住まいに移るだけでなく、住所変更手続きも行います。人間はもちろん手続きしますが、一緒に住んでいる犬などのペットは住所登録する必要があるのでしょうか?一般的に鳥や猫などといった小動物は変更手続きをしなくても良いですが、犬の場合は住所変更手続きが必要です。
そこで今回は、犬の住所登録の必要性について、引っ越しする市区町村ごとに行う手続きの内容についてご紹介します。人間はもちろん、犬も忘れずに登録内容の変更を行いましょう。
犬に住所登録が必要な理由
犬以外に住所登録が必要な動物は、カミツキガメなどを始め人間に危害を与える恐れがあるとされている特定動物が挙げられます。では、なぜ犬は人間と同じように住所登録が必要なのでしょうか。
それには狂犬病予防法に基づき、犬の住所登録が義務付けられていることに理由があります。狂犬病に感染してしまうと多くの場合死に至る危険性があり、また人間にも感染する恐ろしい病気です。この病気を予防するためにも、生後91日目以降の犬は1年に1度、狂犬病の予防接種を受けなくてはいけないという義務があります。
もしこれらの義務を果たしていない場合、20万円もの罰金が科せられます。そして登録変更の際に必要なものには、引っ越し前の住所で交付された鑑札、狂犬病注射済証、印鑑、登録事項変更届、手数料が挙げられます。愛犬を狂犬病から守り、転居しやすくするためにも住所登録と予防接種は必ず行いましょう。
同じ市区町村に犬と引っ越しをする場合
ここでは引っ越し先が同じ市区町村の場合の手続きについてご紹介します。
飼い主側が転居届を提出する際に犬の登録内容の変更を申し出ることで、新しい住所登録に変更できます。登録手続きを行う場所には引っ越し先の市区町村役場や保健所が挙げられます。事前に住所変更を行う施設を決めておきましょう。
手続きを行うタイミングは、引っ越ししてからなるべく早く手続きするようにしましょう。なお、新しく犬を飼い始めた場合は飼育を始めてから30日以内に行う必要があります。新しく住所登録した場合は鑑札をもらえるため、予防注射済票と一緒に犬の首輪に着けておきましょう。
これらの札は義務を果たしているという印になるだけでなく、もし引っ越し先で犬が迷子になってしまっても飼い主を特定できるというメリットもあります。着けていなかった場合、保健所に連れていかれる恐れがあるため、札をもらったら忘れず着けておいてください。
違う市区町村に犬と引っ越しをする場合
次は違う市区町村で引っ越しする場合について説明していきます。引っ越しする前に以前住んでいた地域の市区町村役所で届け出を済ませておいてください。そして引っ越し先の地域では同じ市区町村で引っ越しする場合と同様、引っ越し先の市区町村役場か保健所で飼い主と犬の住所変更を行いましょう。
提出期限についても同じ市区町村での引っ越しと変わりません。また住所登録変更の手続きは代理で他人に頼むことができないため、飼い主本人が手続きに行きましょう。そのため引っ越し作業時などに手続きに行く時間を取っておくことをおすすめします。
また、犬の登録用と注射済票交付の際、手数料が必要になります。必要な手数料は地域によって違うため、引っ越し先の地域はどのくらい手数料がかかるか事前に確認しておきましょう。
おわりに
新しい住まいに引っ越しする際はやるべきことがたくさん出てきます。その上で手続きも行わなくてはいけないため、余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
引っ越しの前に犬の住所変更についての知識を得ておくと、実際に手続きする場合スムーズに進めやすくなります。もし手続きを進める中で分からないことが出てきたら、担当している役員の方に聞いてください。住所登録変更の手続きや引っ越し作業を手早く済ませ、愛犬との新しい生活を送りましょう。
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