2016.09.28暮らし

地震のときにペットを守るには?犬や猫を災害から守る防災対策4つ

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犬や猫を災害から守る

地震などの災害に備えて、日ごろから対策をとる必要性は広く認知されています。しかし、犬や猫などペット向けの防災対策はしているでしょうか?

大きな地震が起きたとき、ペットの犬や猫をどのように守るかを考えておくことは、飼い主としての義務といえます。不幸にも大きな災害が起きてしまったとき、被害を最小限に抑えることができるよう、とれる対策はあらかじめ用意しておきましょう。

今回は、そんな犬や猫などのペットたちのためにとれる4つの災害対策をご紹介します。

 

フードや水の備蓄

フードや水の備蓄

犬や猫も、人間と同じように食料や水がなければ生きていけません。自分や家族のために備蓄するように、ペット用にも食糧や水を備蓄しておきましょう。ペットフードは常に多めに蓄えておくと良いでしょう。ドライフードなどは必ず未開封のものを一袋取っておけば安心できます。

災害時には、ペットのための配給は期待できません。さらに、犬や猫は環境が変化するとストレスで食事を取れなくなってしまう可能性もあります。せめて、いつもと同じ食べ慣れたフードを用意することができれば、少しはストレスを減らす材料にもなります。

ペット用の水は人用に備蓄したもので良いのですが、ミネラルウォーターの中でもミネラルを多く含む硬水はおすすめできません。ミネラルが豊富な水を飲むと結石ができやすくなる危険があるため、備蓄する水は硬度が低い軟水を選ぶと安心です。

 

ケージの準備

避難先では、もちろんペットを放し飼いにすることはできません。放し飼いができないとなれば、ケージの中に入れておく必要があります。ペットを持ち運ぶときにも使用できる便利なもののため、ぜひ準備しておきましょう。

災害時にケージに入れられても可能な限りストレスを軽減できるように、普段から室内飼いのときにケージを利用して慣れさせておくと良いでしょう。

また、避難所でもずっとケージに入れっぱなしにはできないため、外に出すときのことを考えてリードなどの用具も必要です。普段リードを使用しない猫の場合も、防災対策としてリードを準備しておいてください。犬の場合は、いつも使用している散歩用のリードで構いません。

 

トイレの準備

トイレの準備

トイレ用品も、食料などと同じようにストックしておきましょう。猫であればトイレ用の砂なども多めに蓄えておきます。

避難の際は、行動しやすくするためになるべく荷物を減らすため、トイレ自体は持っていくことができないかもしれません。

そんなときには、新聞紙やダンボールで簡易トイレを作りましょう。このとき、トイレ砂などの犬や猫が慣れているトイレ用品があると、簡易トイレにも慣れやすくなります。

 

迷子札

災害時に避難所に集まる人は皆さん避難してきた方で、慣れない環境にペットはパニックになって逃げだしてしまう可能性もあります。災害で皆が混乱しているときに迷子のペットを見つけることは非常に難しいかもしれません。

しかし、できるだけ発見される可能性を高めるために、首輪に飼い主の名前や連絡先の書かれた札を付けておくなどの工夫を事前に行っておくことが大切です。犬の場合、少なくとも狂犬病予防法で定められている鑑札と、注射済票は付けておくようにしてください。

ペットの体内に埋め込むマイクロチップと併せて使うとさらに効果が発揮されます。迷子札が外れてしまった場合に、マイクロチップのデータを頼りにペットを探すことが可能です。

 

おわりに

ペットを連れて避難する場合は、人間と同じように食料・水の備蓄が必要で、さらには避難先の慣れない環境で想定されるストレスをできるだけ軽減する方法を考えることが重要です。

避難先では周りの方々への配慮も必要になります。避難先でトラブルなく過ごせるように、普段から無駄吠えをしない、決まった場所でトイレをするなどのしつけを十分にしておいてください。

また、避難所におけるペットの扱いは地域によって異なるため、事前に地域の災害ルールを確認しておきましょう。

 

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。