2018.01.25暮らし

猫が靴下の臭いを嗅いだら変な顔に!? 猫のフレーメン反応とは

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猫のフレーメン反応ペットや動物に関するテレビ番組やネット動画は、常に人気が高いですよね。そんな中で最近話題となっているのが、靴下やお尻の臭いを嗅いで変な顔になる猫の動画。臭いを嗅いだ後、口をポカンと開けたまま放心状態になっている猫の顔は、なんともいえない面白さがあります。
実は、その変な顔の原因は「フレーメン反応」という哺乳類動物に見られる生理現象の1つなのです。そこで今回は、猫によく見られるフレーメン反応について詳しくご紹介します。

 

フレーメン反応とは?

フレーメン反応とは?フレーメン反応とは、哺乳類動物に起こる、フェロモンや臭いに反応して唇を引きあげる生理現象のことです。
猫や犬、馬、牛、象などの哺乳類には、鼻のほかに臭いを感知するための「ヤコブソン器官」という嗅覚器官が備わっています。
ヤコブソン器官は口の中の上部裏側にあり、前歯裏側の歯ぐき近くには臭いを嗅ぎ取るための2つの小さな穴が空いています。
この器官で臭いを嗅ぐときは口を開けて息を吸い込むことになるため、馬や犬の場合は少し笑っているように見えたり、猫の場合は口をポカンと開けて独特の表情になったりするのです。
 
嗅覚に優れた猫は、物の安全性を臭いで判断します。そのため、嗅いだことのない臭いが存在したり、その臭いの度合いが強かったりすると、その臭いが安全な物なのかを分析するため、フレーメン反応が起こりやすいといわれています。

 

猫のフレーメン反応とフェロモン

フェロモンの重要性

フェロモンの重要性フェロモンは一般的な臭いとは異なり、分子がとても細かい繊細な分泌物(香り)で、嗅覚機能が高い猫にとって、物や人、他の動物を認識したり判別したりするためのとても大事な物質です。
 
猫のフレーメン反応は、フェロモンを感知した際にしばしば起こります。
例えば、縄張り意識の強いオス猫の尿にはフェロモンが多く含まれているため、外で暮らす猫同士が尿の臭いからお互いの詳しい情報を確認したり、分析したりする場合などにフレーメン反応が起こし、さまざまなことを判断しています。
 
また、メスとオスがお互いのお尻の辺りの臭いを嗅ぎ合い、発情期の性フェロモンを感知するためにフレーメン反応を起こすこともあります。

 

猫は頰や額からもフェロモンが出ている?!

猫は尿以外にもフェロモンを出す部位が多く備わっており、頰やアゴ、額、足の裏、横腹、肛門の周囲など複数の場所から分泌しています。
外で生活している猫にとって自分の縄張りにフェロモン(臭い)を付けることはとても大事な行為なのですが、実は室内で暮らす猫の場合も、柱や壁、自分が大事にしている物などに頰や額をこすりつけてマーキングしています。

 

安心・安全確認のためのフレーメン反応

このように猫は、自分のテリトリーや物、他の猫の存在やその猫の情報などを、視覚だけではなくフェロモンで嗅ぎ分けて判断しています。
それらが本当に安全な物なのかどうかを詳しく分析するために、フレーメン反応を起こすのです。
 
飼い主に体をスリスリとこすりつけてくるのは、自分が安心できるフェロモンを飼い主に付け、リラックスするためといわれています。心を許している証拠ですね。

 

飼い主の靴下の臭いが気になる理由

ほとんどの飼い主の方は、飼っている猫に靴下や足の臭いを嗅がれたことがあると思います。
なぜ、猫は靴下の臭いを嗅ぎたがるのでしょうか?
 
実は、人間の体臭には猫のフェロモンに似た成分が含まれており、特に汗をかきやすい足裏からは多く分泌されています。猫はその飼い主のフェロモンを嗅いで安心感を得ているのです。猫の関心が強い場合、さらにその臭いを詳しく分析するためにフレーメン反応が起きることがあります。
そのため、決して靴下の臭いが「クサイ」と感じてあのような表情になってしまうということではありません。

 

おわりに

今回は、猫によく見られるフレーメン反応についてご紹介しました。
飼い猫に足の臭いを嗅がれた後に、口を開けて変な顔されてショック…!という飼い主も多いのではないでしょうか?
しかし、猫は決して臭いからといってあのような表情をしているわけではないということがお分かりいただけたかと思います。むしろ、安心を深めるために行っている本能としての行為なので、あたたかく見守ってあげましょう。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。

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