2016.11.30食事

犬や猫などの食生活を管理する、ペット栄養管理士の資格とは

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犬や猫などの食生活を管理

皆さんは、ペット栄養管理士という資格をご存じでしょうか。人間の食生活を管理する資格保持者を栄養管理士、あるいは栄養士と呼びますが、犬や猫などのペットの食生活を管理する方のことをペット栄養管理士と呼びます。

今回は、ペット栄養管理士とは具体的にどのような仕事を行うのか、またペット栄養管理士になるために必要な知識や技術とは何か詳しく見ていきましょう。

 

ペット栄養管理士とは

ペット栄養管理士とは

ペット栄養管理士は1998年に設立された日本栄養学会により設けられた、ペットに関する新しい資格です。ペット栄養管理士はペットの健康維持・増進を目的とした資格で、健康増進といっても具体的な内容はペットの栄養管理、術後のケア、食事療法、口腔内ケアなど、多岐に及んでいます。つまり、ペットに関するあらゆる専門的な知識を身に付けることができる資格といえるでしょう。

 

また、ペットとしてよく飼われる犬や猫の他にも、ウサギやハムスターなどの小動物も対象です。ペット栄養管理士の資格を取得すれば、愛犬や愛猫の健康管理に役立つだけではなく、ペットショップやトリミングサロンなどで働く場合でも有利になります。

犬や猫が大好きな方、犬の栄養や食に関する知識を身に付けたい方などにおすすめの資格です。合格率は比較的高いため、ペットの健康をサポートする栄養管理士に興味があれば、目指してみてはいかがでしょうか。

 

資格取得の流れ

資格取得の流れ

ペット栄養管理士を取得するためには、まずペット栄養管理士衛生講習会を受講する必要があります(ただし、獣医学系・畜産学系・農芸化学系の大学の修了者は講習会免除)。

講習会にはA、B、Cの3種類があり、すべてを受講しなくてはなりません。受講する順番は問わず、費用は初回のみ10,500円、それ以降は6,000円です。(2016年現在)

ペットの専門家による講義が行われるため、すぐに実践できる実用的な知識を取り入れることができるでしょう。

 

A、B、Cの3つの講習会を修了したのち、認定試験を受験します。試験内容はマークシート方式で100問出題され、合格すれば日本栄養学会の会員になり登録管理士に登録料を支払って登録すると正式に認定証が交付されます。認定証の有効期限は発行日から3年で、3年目以降は更新手数料を払って更新することが可能です。

 

ペット栄養管理士を取得するメリット

ペット栄養管理士を取得する最大のメリットは、愛犬・愛猫の毎日の健康管理に役立つという点です。例えば、ペットがアレルギーを持っている場合は食事に非常に敏感になり、毎日出す食事のレパートリーも何種類も用意しなければなりません。しかし、専門的な知識が身に付けば安心して作ることができます。ペットフードに関する知識も得られるため、購入する際の参考になるでしょう。

 

また、ペットが何らかの手術を受けた場合も適切な術後ケアができたり、歯周病などの口腔内ケアについても知識が得られたりなどの、食事面以外での健康管理が自分でできるようになることも大きなメリットです。大切なペットの健康のためには、ペット栄養管理士は取得しておいて決して損はない資格だといえます。

 

おわりに

ペットの食事や健康の管理は飼い主の義務であると同時に、ペットとの暮らすための基本でもあります。

普段から愛するペットの健康に気を遣っている飼い主の方は多いと思いますが、ペット栄養管理士の勉強をすれば食生活の管理はもちろん、病気のケアなどの面でもより深くペットのお世話ができるようになるでしょう。

犬や猫だけではなく、ハムスターなどの小動物のケアに関しても応用できる知識を学ぶことができるため、ペットの適切な健康管理のためにペット栄養管理士は汎用性がある資格といえます。

ぜひ、ペット栄養管理士に興味がある方は勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。