2016.09.27暮らし

海外でも人気の日本犬、その特徴や性格、飼い方のコツとは？

日本の天然記念物にも指定されている犬種、日本犬。素朴で忠実な印象の日本犬は、海外でも高い人気を誇っています。そんな日本犬は、現在日本に6種類おり、それぞれ特徴などが異なります。今回は、そんな日本犬の特長や性格、飼い方のコツなどについてご紹介します。

日本犬の種類

現在日本犬の種類は、日本犬保存会が定めた柴犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬、秋田犬の6種類に分類されています。いずれも国の天然記念物に指定されており、サイズや毛の色などが異なります。

柴犬

日本犬の中で唯一の小型犬です。古くから日本の環境になじみ、飼育しやすいことから飼育頭数が最も多いといわれています。

甲斐犬

山梨県で生まれた、柴犬の次に小さい日本犬です。毛色は、黒虎毛、中虎毛、赤虎毛に分かれています。虎毛なのは、山で狩りをする際に保護色にするためだといわれています。

紀州犬

和歌山県生まれの中型の日本犬です。毛色は、白、赤などですが、最近では圧倒的に白色の紀州犬が多いです。

四国犬

中型の日本犬で、しっかりとした筋肉と均等のとれた体型をしています。被毛は比較的に短毛ですが、抜け毛が多いのが特徴です。

北海道犬

中型の日本犬で、名前の通り北海道の気候に順応した犬です。寒さに耐えられるために、2重被毛と力強い体つきをしています。

秋田犬

日本犬の中で唯一の大型犬です。毛色は、赤、白、虎、胡麻、斑、黒の6種類です。中でも黒は日本には存在しない珍しい毛色といわれています。

日本犬の特徴と性格

日本犬の見た目の多くは、四肢はがっしりとしており、耳は三角にピンと立っていて、見るからに勇ましい印象を受けます。海外での人気もこの凛とした見た目によるところが大きいようです。

日本犬は、昔は狩猟の相棒として山や野原を駆け巡っていたため、運動能力は高く、飼い主に対する忠誠心も強い傾向にあります。また、非常に利口なところも特徴で、飼い主の意図をくみ取って行動することもできます。

しかし、主人とその家族には忠実である一方で、知らない人や犬に対しては非常に警戒心を持ちます。そのため、日本犬はよく番犬に向いているといわれます。

犬種によっては攻撃的な面が強く、接近してくる人にかみつこうとする場合もありますが、いきなり吠え立てたりはせず、見知らぬ人には冷たく接するなど、まずは簡単には懐かないそぶりを見せます。そして一見物静かに見える日本犬ですが、いざとなったら敵を攻撃する気性の荒さも持ち合わせているのです。

日本犬の飼い方のコツ

日本犬は忠実な反面、非常に頑固な側面も持っています。自立の精神が強い日本犬は、きちんとしつけをしないということを聞かなくなる恐れがあります。

しかし、もともと賢い犬のため、1度信頼関係を築くことができればしつけやすいという面もあります。コミュニケーションを取りながら、根気よく主従関係を構築していきましょう。

本来の犬の性質を色濃く引き継いでいる日本犬は、誰が群れのリーダーなのかを本能的に見極めようとします。犬は、集団生活の中でリーダーには絶対服従しますが、目下の相手と判断するとまったくいうことを聞かなくなります。可愛さの余り甘やかし続けると、飼い主に忠実であるどころか、犬は「自分がリーダーなのだ」と思ってしまい、飼い主に反抗するようにもなってしまうでしょう。

また、しつけで大切なことはむやみに吠えないようにさせるということです。日本犬は飼い主以外には敏感のため、なにかにつけて吠えてしまうことがあります。そのためしつけをする際には、無駄に吠えないようにすることが大事です。過度に人見知りをしないように、散歩の際に他の人や犬と交流させ、慣れさせることも大切です。

おわりに

日本犬は忍耐強く忠実な面と、部外者に対して心を開かず攻撃的になる面があります。そのため、日本犬を飼うときにはしっかりとしたしつけが必要です。犬種によって多少性格が違うため、その犬の特長と性格をよく把握し、周りともうまく交流できるようにしつけていくことがポイントになります。

自立心の強い日本犬ですが、人懐っこい一面もあります。上手にしつけていけば、頼もしいパートナーとなるでしょう。

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