2017.04.18暮らし

猫のゴロゴロに癒やされる。猫が喉を鳴らす理由とは

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猫のゴロゴロに癒やされる。猫が喉を鳴らす理由とは

猫とスキンシップをしていると、喉をゴロゴロと鳴らすことがあります。リラックスした表情とともに喉を鳴らす猫の様子は、飼い主にとってはたまらなくかわいいでしょう。今回はそんな、猫が喉を鳴らす理由についてお伝えします。こちらまで癒やされる猫のゴロゴロには、一体どのような理由があるのでしょうか?

 

猫のゴロゴロの理由は諸説ある

猫が喉を鳴らす理由には、いくつかの説があります。猫がゴロゴロする理由を知って、さらに猫と仲良しになりましょう。

母猫へのサインであるという説

母猫へのサインであるという説猫が喉をゴロゴロ鳴らす理由は、子猫の頃に母猫へ何らかのサインを伝えるためだったという説があります。母猫が授乳している時、子猫がゴロゴロと音を出すことがあるようです。このゴロゴロには、母猫に自分の存在を伝えて押しつぶされないようにしたり、母猫に安心感を伝えたりする役割があると考えられています。このような子猫の頃の名残――通称“赤ちゃん返り”から、猫が喉を鳴らすと言われているようです。現在、この説は比較的多くの人に支持されています。

 

要求のために喉を鳴らすという説

一方、猫が喉を鳴らすのは、 “赤ちゃん返り”とはまた別に、要求のためだという説があります。これはイギリスのサセックス大学の研究グループが発見したものです。

例えば、おなかをすかせた猫がゴロゴロと喉を鳴らすことがあるようです。この場合は、飼い主さんに「ごはんを食べたい」と要求するために喉を鳴らしていると考えられます。要求のためのゴロゴロには、通常のゴロゴロと比べて高周波の声が含まれているそうです。いわゆる“赤ちゃん返り”の喉鳴らしと異なり、これを聞いた人は単に癒やされるというよりかは養育本能を刺激され、猫の要求にこたえたくなるのではないかと言われています。

 

ゴロゴロが骨の健康に関係しているという説

ゴロゴロが骨の健康に関係しているという説猫のゴロゴロは、骨の健康に関係しているというカリフォルニア大学の説があります。猫が喉を鳴らす時の周波数は25~50ヘルツであり、骨の新陳代謝を活発にする刺激を与えているのではないかというものです。研究がさらに進めば、人間にも応用できると言われている猫のゴロゴロ。このように、ミステリアスな猫たちは、まだまだ人間の知らない秘密をたくさん隠し持っているのかもしれません。

 

気分を落ち着かせるためという説

一般的には、猫がリラックスしている時のサインだとみなされているゴロゴロですが、猫がストレスを感じた時にも喉を鳴らすことがあります。猫がゴロゴロすると、自分の気分を落ち着かせるはたらきがあるため、逆にストレスを感じた時に喉を鳴らすというわけです。猫が喉を鳴らすのは、必ずしも猫にとって快適な時だけではありません。表情やしぐさをはじめ、猫が発するさまざまなサインを受け取りながら、彼らのことを理解してあげられるといいですね。

 

死の直前にゴロゴロするという説

死期の近づいた猫に関して、さまざまな不思議なうわさがあります。猫のゴロゴロについても、死の直前に喉を鳴らすと言われることがあるようです。これについては諸説ありますが、ゴロゴロ喉を鳴らすことで多幸感をもたらす「エンドルフィン」という神経伝達物質が分泌され、苦痛を和らげてくれるからではないかと考えられています。

 

おわりに

今回は、猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由についてご紹介しました。飼い主さんにとっては癒やされる猫のゴロゴロですが、中には必ずしも猫にとって快適でないゴロゴロも存在するようです。
どうして猫がゴロゴロ喉を鳴らすのかは、その時の状況によって異なります。猫の表情やしぐさを見て、猫と楽しくふれあいましょう。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。