2016.10.26健康

猫のシャンプー頻度はどのくらい?やり方やコツなど、猫のシャンプー豆知識

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猫のシャンプー豆知識

猫は水にぬれることを嫌う動物です。これは猫の祖先と言われている「リビアヤマネコ」が昼夜の寒暖差が激しい砂漠出身であり、体をぬらすと気化熱によって体温を奪われ命の危機となることから、猫は本能的に水を嫌うと言われています。実際に猫を飼われている方の中にも、シャンプーをしようとすると愛猫が脱兎の勢いで逃げていった経験をされたことがあるのではないでしょうか。

ここでは、そんな猫のシャンプーについて紹介していきます。

 

人間と同じように、猫にもシャンプーが必要

猫が人間と生活していくと、どうしても臭いや汚れが気になるため、一緒に生活していく上でシャンプーは欠かせないお手入れです。

 

もし飼っている猫が外出などで泥や臭いをつけて帰ってきたら、そのまま放置しておくと室内を汚してしまったり、ノミやダニなどに寄生されていたりすることも考えられます。猫と快適に暮らしていくためにも、愛猫を清潔に保つシャンプーは必要不可欠です。

 

猫にシャンプーを行う際には、人間用のものを使うと皮脂を落としすぎてしまうので必ず猫用に作られたものを使用しましょう。また、使用するお湯は熱すぎず冷たすぎず、少し温かいと感じるくらいがちょうど良い温度です。

 

猫のシャンプーの頻度と優先すべき猫種   

シャンプーの頻度

体毛が短い猫は毛繕いだけでも清潔感を保てるため、短毛種のシャンプーの頻度については、1年に1回か2回ほどの回数でかまいません。

 

定期的なシャンプーが必要な猫種には、長毛種や白猫などが挙げられます。

長毛種の場合は、猫自身での毛繕いだけでは手入れが行き渡らず、体毛に汚れが残ってしまいがちです。そのため1カ月に1度くらいの頻度を目安としてシャンプーしてあげると良いでしょう。また白猫は汚れが目立ちやすい毛色であるため、汚れがどうしても気になるという時にシャンプーすると良いでしょう。

 

そして、体毛にパーマがかかっている猫や毛がない猫も皮脂を取るために定期的にシャンプーを行いたい猫種です。

最後に去勢や避妊手術を行っていない猫も、おしっこをまく異性誘惑行為である「スプレー」によって肛門付近の体毛が臭いやすくなりがちです。そのためこれらの手術を行っていない猫も、適度にシャンプーをする必要があると言えます。

 

猫が嫌がらない、シャンプーのやり方とコツ

シャンプーのやり方とコツ

猫が嫌がらないようにシャンプーをするには、素早く行うことを心掛けるだけでなく、猫がシャンプーに対して悪い印象を持たないようにさせることも大切です。シャワーでぬらすところからドライヤーで乾かすまで、すべての工程をおよそ10分前後で行うのがベストです。時間がかかりすぎると猫がストレスを感じてしまうので、シャンプーは手際よく行いましょう。

 

猫がドライヤーを嫌がる場合は、タオルドライを行ってから暖かい部屋で乾かすという方法がおすすめです。またどうしても水を嫌うなど、通常のシャンプーができない場合には、ブラシやスポンジを使って汚れた部分だけお手入れを行うか、ドライシャンプーを使用するなどといった方法で対策が可能です。

ドライシャンプーには水を使わないパウダーシャンプーなどがありますが、猫が毛繕いで体をなめることを考えて、安全な材料で作られているものを選ぶようにして下さい。

 

おわりに

シャンプーを行うと、毛並みが良くなったり清潔になったりといったメリットもありますが、猫にかかる負担や普段のお手入れが毛繕いで済ませられることを考えると少ない頻度でも問題ありません。

しかし長毛猫や白猫、去勢や避妊手術を済ませていない猫などに関しては、猫自身の毛繕いでは汚れを落としきることができないため、1カ月に1度ほどのシャンプーが必要になります。

シャンプーが苦手な猫を少しずつ慣れさせて、清潔で健康的な体を保ってあげましょう。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。