2017.08.07健康

犬も風邪をひくの?くしゃみや鼻水が出る時の病気

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犬のくしゃみや鼻水が出る時の病気人間と同じように、犬がくしゃみをする姿をみたことはないでしょうか?くしゃみをしたとき、くしゃみと一緒に鼻水を出すことがあります。このような犬にみられる風邪のような症状は、思いもよらない病気が原因となっているかもしれません。
今回は、犬にくしゃみや鼻水の症状が出ているときに考えられる病気についてお伝えします。

 

犬も風邪をひくことがある

犬のくしゃみや鼻水の原因は風邪をひいていたり、鼻炎にかかっていたりとさまざまです。しかし、「ただの風邪でしょ」と症状を放置しておくと、実は思いもよらない原因が隠れていて重篤な病気につながるおそれもあります。
犬にくしゃみや鼻水などの風邪をひいているような症状がみられたら、すみやかに動物病院で獣医師に相談しましょう。

 

犬にくしゃみが出るときの病気

犬にくしゃみが出るときの病気犬がくしゃみは、何らかの病気が原因で引き起こされているかもしれません。病気が疑われる場合は、すみやかに動物病院の獣医師に相談してください。

 
・鼻炎…ウイルス、細菌によって感染する。ハウスダスト・アレルギーなどが原因になることもある
・副鼻腔(びくう)炎鼻炎を放置し、炎症が悪化した状態
・蓄膿(ちくのう)症…副鼻腔炎が慢性化および悪化した状態
・鼻粘膜腫瘍…鼻の粘膜に腫瘍ができた状態
・歯周病…歯周病の悪化により、歯根部や鼻腔に炎症が拡大した状態
・ケンネルコフ…「犬伝染性気管気管支炎」とも呼ばれる、重篤な呼吸器疾患の一種
・ジステンパー…致死率が高い、注意すべき感染症
・犬伝染性肝炎…犬アデノウィルス1型ウイルスによる肝臓の病気

 

くしゃみの状態を観察しよう

動物病院で獣医師の診察を受ける際は、くしゃみの状態や犬の体調についても、漏れなく伝える必要があります。「何度もくしゃみを繰り返す」「鼻水と一緒にくしゃみをする」などの、犬のくしゃみの状態をしっかりと観察しましょう。また、くしゃみと同時に生じる食欲不振や発熱も見落とさないでください。

 

犬に鼻水が出るときの病気

犬に鼻水が出るときの病気犬の鼻水に関して特に気をつけて観察しなければならないのが、鼻水の状態です。
同じ鼻水であっても、サラサラしているのか、ドロドロしているのかによって病気が大きく異なります。注意して鼻水の状態を確認してください。症状を確認したら動物病院の獣医師に相談しましょう。

 

サラサラしている鼻水の場合

サラサラしている鼻水のみで他に異常がない場合は、鼻炎の可能性が高いでしょう。
鼻水とともに乾いた咳(せき)を伴う場合は、気管支炎の可能性も考えられます。気管支炎の場合、症状が進むと喉に痛みが出てその周辺を触られるのを嫌がるため、触って確認してください。
また、他にも体調不調がみられる場合は、ジステンパーなどの重い病気の可能性もあります。

 

ネバネバしている鼻水の場合

ネバネバしている鼻水の場合は、鼻炎が悪化した副鼻腔炎の可能性も考えられます。
鼻水がネバネバしているのは、犬の体の中でウイルスや細菌との戦いがあった証拠です。黄色く色づき、膿のような鼻水を出していたら、すみやかに動物病院へ連れて行ってあげましょう。

 

おわりに

今回は、犬のくしゃみや鼻水が出るときの病気についてお伝えしました。
犬も人間と同じように風邪をひくことがあります。重篤な病気によってくしゃみや鼻水が生じている可能性も考えられるため、それらの症状を確認したら、すみやかに動物病院で診察を受けさせてあげてください。
病気以外にも、家の中にあるたばこ・香水・消臭スプレーなどの匂いなど、人間にとっては何も問題ない匂いが犬にとっては大きな刺激となり、くしゃみや鼻水が出ている可能性も考えられます。風邪を疑う前に、普段の生活にある何気ない匂いを犬の気持ちになって見直す必要があるかもしれません。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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