2017.09.22健康

猫の目やにが多い時に考えられる病気と原因は?

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猫の目やに猫の目やにが多いと心配になりますよね。猫は顔の大きさに対してとても目が大きいため、傷つきやすいだけでなく、アレルギーや感染症にかかりやすいといわれています。猫の目やにがひどい場合は、何が原因なのか注意してあげることが大切です。
そこで今回は、猫の目やにが多い時に考えられる原因と特徴、目やにの取り方についてご紹介します。

 

目やにが出る原因

健康な猫でも、茶色い乾いた目やにが出るのは普通のことです。しかし、白や黄色、緑色の目やにが出た場合は、外傷や病気が原因である可能性が高いため、気をつける必要があります。

 

外傷や結膜炎が原因

もしも片目からだけ目やにが出ているようなら、外傷を負っているとか、ゴミなどが目に入り結膜炎を起こしている可能性があります。この場合の目やには白色なのが特徴です。膿(うみ)が出ている場合は目やにの色が黄色い場合もあるため、注意して観察するようにしましょう。

猫風邪が原因

猫風邪が原因両目から目やにが出ている場合は、風邪にかかっているかもしれません。猫も風邪をひくことがあり、その場合は白や緑色の目やにが出ます。猫風邪の場合は、くしゃみやせきの症状も一緒に現れることが多いため、目やに以外の症状が出ていないか確認してみてください。

 

 

 

 

感染症が原因

目やにの色が黄色の場合、猫クラミジアにかかっていることも考えられます。猫クラミジアは「猫クラミジア細菌」に触れることでかかる病気で、黄色っぽい目やにが出るのが特徴です。外猫の方がかかる可能性は高いのですが、家猫の場合も飼い主の服についた菌から感染することがあるため、油断はできません。最初は目やにが片目からのみ出ている場合でも、次第にもう片方も目にも症状が広がります。
また、マイコプラズマ感染症にかかったことが引き金で、結膜炎を起こしてしまうこともあります。重症化すると肺炎になる可能性もあるため、目やにのほか体重減少・疲労感・せきといった症状がある場合は早めに動物病院で診てもらいましょう。

 

アレルギーが原因

アレルギーが原因で目やにが出ている可能性もあります。室内飼いの猫に多いのがハウスダストアレルギーで、この場合は部屋の中を清潔にすることで改善できる場合が多いでしょう。
また、猫は食物アレルギーを起こすこともあります。添加物が多いフードはアレルギーを起こしやすいため注意してください。食物アレルギーは目やにのほか、下痢・脱毛・外耳炎・嘔吐(おうと)・かゆみといった症状を引き起こします。これらの症状が同時に見られる場合は、まずは動物病院でアレルギー検査をしてもらい、フードの見直しを行うようにしましょう。

 

猫の目やにの取り方

乾いたティッシュで取る猫の目やにの取り方をご紹介します。猫は目の付近を触られるのを嫌がるため、なるべく刺激しないように取るようにしましょう。暴れてしまって自宅で取るのは難しいという場合には、動物病院で取ってもらうことも可能です。

 

乾いたティッシュで取る

簡単に取れそうなら、乾いたティッシュで取っても問題ありません。ただ、猫の皮膚はとても薄いため、強くこすると傷ついてしまうおそれがあります。取れにくい場合は無理せずに、水でふやかしてから処理するようにしましょう。

 

水でふやかす

目やにが固まっている場合は、水でふやかしてから取ることをおすすめします。水で湿らせたガーゼやウエットティッシュを固まった目やにに軽く押し当て、少しやわらかくなったら優しく目の周りを拭いてあげてください。ウエットティッシュを使用する際は、アルコールの入っていないペット用か、赤ちゃん用の低刺激のものを使うようにしてください。

 

コームで取る

猫用のコームで取ることも可能です。ただし、毛が固めのものやステンレス製のもので目の周りをとかすのはとても危険なので、幅が狭くやわらかいタイプのコームを使うようにしましょう。シリコンタイプのコームがおすすめです。

 

おわりに

今回は、猫の目やにが多い時に考えられる原因と特徴、目やにの取り方についてご紹介しました。茶色く乾いた目やにならほぼ問題ありませんが、白や黄色、緑色の目やにが出ている場合は病気が原因かもしれないため、なるべく早めに動物病院を受診するようにしましょう。
 
【目のお手入れ】
http://www.matsunami-shop.com/fs/animal/c/m0331/

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。

猫の目やにが多い時に考えられる病気と原因は?」への4件のコメント

  1. サチ

    はじめまして。
    飼い猫が昨日から白色もしくは黄色っぽい目ヤニを左目から出していたため、調べていたところこのページに行き着きました。
    目ヤニはすぐ出てくる事はなく、取り忘れていると自然に落ちているか乾いて付いています。
    猫も気にするそぶりはなく、食欲もあれば走りまわるなどもしています。
    近辺に動物病院がないため様子を見ている状態なのですが、なるべく早急に対応した方がいいのでしょうか。

    1. 松波動物メディカル通信販売部

      サチ様

      こんにちは、松波動物メディカル通信販売部です。
      この度は当店ブログへコメントをいただきましてありがとうございます。

      ネコちゃんの白or黄色の目ヤニはウイルス性の感染症の可能性が高いと思われます。
      その場合、市販のお薬では効果がありませんので、動物病院での診察をおすすめいたします。

  2. 今井さおり

    猫の目ヤニを取ったところ毛も一緒に抜けてしまいました。
    このままにしておいて大丈夫ですか?

    1. 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ Post author

      今井さま

      こんにちは。松波動物メディカル通信販売部です。
      ご返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。

      目ヤニに毛がからみついて脱毛してしまったのかと思いますが、
      ただ毛が抜けてしまっただけであれば、また毛は生えてきますので問題ありません。
      もし皮膚に赤み、爛れなどの異常がみられる場合は、動物病院へ診察をいただければと存じます。

      毛にからみついた目ヤニは濡れたコットンなどで毛をやわらかくしていただき、
      とっていただくと、皮膚への影響も少ないかと思われます。

      宜しくお願いいたします。

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